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2012/11/08 皆既月食 & 天王星食

いい条件の皆既月食が11年ぶりに巡ってきました。
オマケに天王星食、惑星食が同時に見られるのは数百年ぶりとのこと。

現象のデータ (ステラナビゲータ 観測地・京都市)
月食:
18:08 本影始
19:17 皆既食始
19:59 食最大
20:42 皆既食終
21:50 本影終
月食中の天王星食:
20:32 第1, 2接触
21:21 第3接触, 21:22 第4接触

本影開始直前の18:00から本影終了直後の21:57まで、ほぼ5分おきに撮りました。
途中で時刻とんでいるのは雲に隠された時です。

2410.jpg2413.jpg
18:00:00, 18:04:26
2414.jpg2415.jpg
18:09:00, 18:13:58
2416.jpg2417.jpg
18:19:00, 18:23:58
右は薄雲かかってます。この後、半時曇りました。
2421.jpg2423.jpg
18:59:28, 19:04:32
2427.jpg2429.jpg
19:09:16, 19:14:14
2433.jpg2435.jpg
19:20:30, 19:24:20
2436.jpg2438.jpg
19:29:04, 19:34:06
2440.jpg2442.jpg
19:54:02, 19:59:10 食最大
2445.jpg2446.jpg
20:04:20, 20:09:04
2449.jpg2450.jpg
20:14:18, 20:19:02

ここから 天王星食。
2440-2450.jpg
右から近づいてくるのが天王星。
撮影時刻は 右から 19:54:02, 19:59:10, 20:04:20, 20:09:04, 20:14:18, 20:19:02.
* 上と同じ6コマのフルサイズを重ねました。

カメラを惑星用(ASI385MC)に替えて拡大でビデオ撮り。
Ura-Moon.jpg
強拡大が過ぎて、天王星は円形にならなかったり、大きく膨らんだり...

カメラを元に戻して、再び5分おきのシャッター。
2452.jpg2456.jpg
20:40:46, 20:47:44
2458.jpg2459.jpg
20:52:20, 20:56:58
2461.jpg2463.jpg
21:02:08, 21:07:14
2465.jpg2467.jpg
21:11:58, 21:16:58

天王星食の第3, 第4接触は眼視で見るため、撮影は中休み。
明るさ戻った月面の縁から出現する天王星はずい分小さく見えました。
天王星の視直径は4秒, 月の1/462という小さな姿でした。

2469.jpg2471.jpg
21:31:58, 21:37:08
2473.jpg2474.jpg
21:42:08, 21:46:58
2476.jpg2477.jpg
21:52:00, 21:56:54

4時間にわたる月食でした。夜間の冷えは始め感じなかったですが、
終わりの頃はすっかり冷え切った感じでありました。
皆既中の赤銅色は、今回、やや暗めに感じました。見逃すほどの暗さではありません。
ここ何回か見ていた月食に比べたら、本影の中ほど(に近い所)を通過していました。

ste-navi-19-59.jpg
今回の食最大の時の図



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2021/11/19 部分月食

部分月食を撮影しました。

月の出 16:45, 食の最大(0.978) 18:03, そろそろ寒い季節とは言え、この時間帯なら
無難。
天気は夕方から快晴で、明るいうちから準備して月の出を待ちました。
唯一の不運は、月の出の方角は東北東。わが観測所からはその方向に比叡山があり、待つ
こと約40分。
比叡山山頂に近い右の稜線から、大きく欠けた満月が顔を出しました。

2355.jpg
17:24:24

この後、カメラの向きを赤経・赤緯に合わせて、5分おきの撮影に入りました。

all-s.jpg

露出は明るい側に合わせているので(8枚目を除く)、欠けた月だけのイメージですが、
眼視・肉眼では暗い部分が赤銅色に見えていました。
最後の20枚目は食事休憩で1時間空いてます。

一方、影に入った暗部に合わせて撮影したのがこちら。

all-s-over.jpg

明るいのが半分近くになっても、何とか写ってくれました。

図で示すと、このような月食でした。

ste-navi.jpg

食分 0.978 は皆既月食とあまり違ってなかった... という印象です。

機材は305mm ニュートン + Nikon D750 (ISO:200)

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満月の写真

2017年3月から、満月の写真を撮り続けています。
機材は 305mm反射 f.l. 1958mm 直焦点, カメラは Nikon D750.
満月の時分に合わせて撮る というのが目標ですが、その時 月は地上にないとか、
悪天候で諦める等々の事情で、満月から2日以上外して撮ったというのもあり、
不揃いの感は否めません。

満月の見え方の違いは、距離の違いによる 大小 と、首振り運動による 模様の
偏りがその代表です。
こだわりを持ったのは、黄緯による月面両極の見え方の違いです。
「黄緯」というのは、黄道座標上の緯度で、日食、月食の時がゼロです。
掲載写真に月食直前が含まれていますが、両極とも平坦な写りになっています。

満月を並べるにあたり、注意したのは画像の向きで、各々「上」は黄道の南極です。
大きさは各々 元画像の半分に縮小しています。

写真に記したデータは、
年月日, 時分 (JST), 月齢, 満月との時間差( - は満月前 + は満月後), 黄緯.

1512sr.jpg1525sr.jpg1539sr.jpg

1566sr.jpg1574sr.jpg1589sr.jpg

1594sr.jpg1598sr.jpg1601sr.jpg

1606sr.jpg1623sr.jpg1636sr.jpg

1677sr.jpg1683sr.jpg

幸い1年以上続けてこられましたが、とりあえず2018年 夏 までが目標です。


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2016/04/29 QHY CCD で 月面拡大

* 2ヶ月余り前ですが、月面拡大撮影を試みました。
* 急ぎでないもの後回しで、忘れたころの画像処理でした。

305mm F6.5, 拡大レンズ XP24 で、03/28の惑星と同じシステム。
画素は全面使用で、2560 x 1944ピクセル。
露光を惑星並みの45秒にしたところ、フレーム数は150余り。
スタック50%なので採用したフレームの数は80弱です。

月齢 22.3

moon04-29-1.jpgmoon04-29-2.jpg
moon04-29-3.jpgmoon04-29-4.jpg
moon04-29-5.jpg

撮影時の地平高度が36度と低く、眠い仕上がりです。
もう少し高い月を狙うこと必要ですが、フレーム数は如何ほどにするか等
課題は多いです。

2016/03/28 木星撮像 その2

惑星をビデオ撮りする観測者は圧倒的多数がバーローレンズを使用するのですが、
私は以前から使用していた 拡大投影レンズ XPシリーズ (PENTAX) を選択しました。

DSC_1308.jpg

バリチューブは本来 拡大率を上げる道具ですが、XP が Cマウントアダプター に
当たってしまうので、どちらかと言うと、当たるのを避ける為にバリで空間を確保
しています。

主砲接眼部に取り付けたら、こんな感じです。

DSC_1302.jpg

カメラ本体が軽いので、接眼部からの出っ張りはあまり気になりません。

制御ノートパソコンを含めたら、こんな様子です。

DSC_1303.jpg

そして夜、あっさり快晴。RS (大赤斑) が見える角度にいるから急いで準備して
撮りました。

J20160328.jpg

ここからの2枚はクリックすると原寸サイズが現れます。

時刻表記は UT.

画像の大きさから合成焦点距離を求めると 約4190mm で、目標どおりの拡大が
得られました。
因みに、XP は他に XP14 と XP8 を試しに使いましたが、大き過ぎて不適格でした。

写真の右側は約3時間後。シーイングが良くなって、これは期待以上のデキです。

さらに3時間後、火星と土星の初撮りも試みました。

ms20160328.jpg

土星はやはり暗く、ブツブツ感があり、これ亡くさなきゃ後の処理に問題があり、
簡単ではありません。

まぁ、しかし、これでやっていけそうな感覚得られたのは幸いです。

2016/03/26 木星初撮り

よく晴れて、九条観測所の主砲 久々の出番です。

直焦点 (f.l. 1958mm) で撮りました。

choku.jpg

左は1コマ撮り (QHYカメラの用語では 「スナップ」),
右は動画から静止画像を起こしたもの。
約3000フレームですが、フリーソフト RegiStax 6 は短時間で難なく
仕上げてくれました。

あり得ないと言えば、この画像 北が上 です。
模様見ずに慌てて仕上げなきゃならないワケは特になかったのですが ...

画像になった木星の大きさは私の以前の作より僅かに小さい。
若干の拡大が必要であること わかりました。

2016/03/25 ノートパソコン届きました

激安ノートパソコン届きました。

DSC_1303.jpg

Lenovo S21e, ひかりTVショッピングで お値段は 21,800円。

はっきり言って小さ過ぎ。キーボードはいいとしても、モニタの文字が小さくて大変 !!
QHYカメラ の専用アプリは何の問題もなくインストールできました。

夜になってから、とりあえず何か撮ってみよう... で、
ご近所のコインパークの看板を狙いました。
レンズどれ使おう? としばし悩んで、選んだのは 6cm屈折 f.l. 420mm.

02-13-19-211.jpg

ゲインのバーを上げると目標物捉えたのがわかり、ピントおおまかに合わせて
初めて撮ったのがこの1枚です。
写野が狭角で難しい... と感じていたその時、月が雲間から見えている。

22-34-05-157.jpg

420mm の望遠レンズだから、月全面撮れるはず...
と調べたら、答えは簡単。小さなビデオチップながら、チップ全面使ったら案の定
月全面撮れました。

22-42-56-574.jpg

そして、ビデオ録画。

22-40-49-374-tcs.jpg

画像処理して静止画像に仕上げたのは後日です。
420mm望遠レンズは三脚固定で、月は動いてやがて写野から去るのですが、
ソフト (RegiStax, これはフリーソフトでおまけの専用アプリではない) は
位置が変わっていく月を 気にもせず、合成してくれました。


2016/03/21 QHY CCDカメラ 届きました

1996年から約20年使った 冷却CCD が老朽化でいつ壊れてもおかしくない状況で、
とうとう新しいシステムに乗り換えることになりました。
ネットで 天文ハウスTOMITA に注文して 二日で到着しました。

DSC_1296.jpg

驚くほど小さくて、軽い。 (ダンボール箱の横幅20cm)

DSC_1297.jpg

本体の缶ボックス, 取扱説明書2綴, 専用アプリのCD-ROM.

DSC_1298.jpg

缶を開けると, 本体の他, ケーブル2本.

DSC_1299.jpg

右が本体, 左はアメリカンサイズ・スリーブに差し込む延長チューブと
便利なストッパー・リング.

ウチにある ノートパソコン(Windows XP) で始めてみようとしたけれど、
これが条件付きで、専用アプリのインストールができない。
** 原因不明ですが、XP の通信機能が壊れていて、
** 必要なファイルのダウンロードが不可でした。
仕方なく、激安ノートパソコンをネットで注文。

2012/06/06 金星の日面経過

8年振りの金星日面経過が見られました。

8年前は厚い雲に覆われたままで終わり、今回も東日本では雲が多く、
梅雨の始まりと概ね一致するこの時季の現象は簡単に見られるものではない。
京都では、ここぞというタイミングで雲に覆われ、特異現象には迫れなかった。
しかし、太陽の直径の30分の1という大きな黒い金星を見ることができたのは
幸運である。

現象のデータ - 京都  (天文年鑑2012年版)

第1接触 07:10:57
第2接触 07:28:34
食の最大 10:29:53
第3接触 13:30:14
第4接触 13:47:39

撮影器材:
上の2枚は105mmEDHF(PENTAX), 他はFC-100N(タカハシ)
Nikon D300

向きはいずれも南が上です。

3768.jpg3789.jpg
フィルターはKenko ND100000, 口径57mmに絞る.

ven13.JPG
フィルター, はじめの6コマはFuji Film ND3.0,
7コマから後はKenko ND8 + ND8 + ND8, 口径70mmに絞る.

No1-No2.JPGNo3-No4.JPG
左は第1接触 ~ 第2接触, 右は第3接触 ~ 第4接触.
ちょっと面白い見え方しているのは左の下から5コマめ。
金星の縁のところで太陽の縁が膨らんでいるように見える。

3801.jpg
フィルターシステムを中間辺りで変更したのはピントに問題ありと判断した為。
終了近くにはシーイングもある程度回復して、黒い金星と黒点を並べて撮ることができた。

2012/05/21 金環日食

鹿児島~水戸を結ぶ国内の広い地域が対象となった日食。
九条観測所(京都市)は北限界線に近く、金環の時間は短めであるが、
太陽と月の縁がすれすれという面白い光景を体験できた。

データ (天文年鑑2012年版)
京都では、
食の始め    6時17分41秒
金環食始め   7時30分21秒
食の最大    7時30分36秒
金環食終わり 7時30分50秒
食の終わり   8時55分18秒

天候は写真が示すとおりだが、食の始めの頃、雲量6~5。
7時頃には雲量2以下、しかも高層雲だけで、
観測条件は全般で「良好」だった。
但し、シーイングは2/5もしくはそれより悪く、
今回、いちばん重要な要素だと考えていたピント合わせに
問題があった。
結果は、二日前の月を撮影した時の合焦位置をそのまま
採用した。
撮影のインターバルが概ね4分なので、ピント再調整は
必要であったと思われる。
最下段にスケッチを揚げたが、ジャスピンならばこれに
近いイメージが得られたはずである。

撮影器材:
口径10cm屈折(焦点距離1,000mm) + 1.4倍テレコンバータ
Fuji Filter Optical ND4.0 (露光倍数10,000)
Nikon D300
機材関連のページは、
http://kujo-observatory.blog.so-net.ne.jp/2012-05-18


3592.jpg3593.jpg3594.jpg3595.jpg
06:28:10        06:31:01         06:33:18        06:42:44

3596.jpg3597.jpg3600.jpg3601.jpg
06:46:52        06:50:31         06:55:43        06:58:43

3604.jpg3605.jpg3607.jpg3608.jpg
07:02:57        07:06:18         07:10:39        07:14:35

3610.jpg3611.jpg3612.jpg3613.jpg
07:18:00        07:22:14         07:24:19        07:26:03

3614.jpg3615.jpg3616.jpg3617.jpg
07:27:08        07:28:03         07:28:59        07:29:43

3618.jpg3619.jpg3620.jpg3621.jpg
07:29:46        07:29:49         07:29:53        07:29:58

3622.jpg3623.jpg3624.jpg3625.jpg
07:30:04        07:30:08         07:30:11        07:30:15

3626.jpg3627.jpg3628.jpg3629.jpg
07:30:19        07:30:23         07:30:37        07:30:43

3630.jpg3631.jpg3632.jpg3633.jpg
07:30:54        07:30:57         07:31:02        07:31:09

3634.jpg3635.jpg3636.jpg3637.jpg
07:31:12        07:31:19         07:31:24        07:31:28

3638.jpg3639.jpg3640.jpg3641.jpg
07:31:47        07:32:27         07:33:01        07:34:21

3642.jpg3643.jpg3644.jpg3645.jpg
07:36:07        07:38:49         07:42:41        07:46:18

3646.jpg3647.jpg3650.jpg3651.jpg
07:50:21        07:54:33         07:58:32        08:02:15

3653.jpg3654.jpg3655.jpg3656.jpg
08:06:44        08:10:19         08:14:28        08:18:08

3657.jpg3658.jpg3659.jpg3660.jpg
08:22:55        08:26:30         08:30:19        08:34:06

3661.jpg3662.jpg3664.jpg3665.jpg
08:39:12        08:42:16         08:46:05        08:50:16

3666.jpg3667.jpg
08:54:10        08:58:06

sketch.jpg800x700.jpg
10:10 黒点スケッチ(数字は群の黒点数), 縮小版

スケッチは雲の隙間で、完了後は概ね曇天に変わった。
前夜も曇天で、大事な観測時だけ晴れるという
誠に運のいい話であり、貴重な体験ができた。


ピントが良くないため、ベイリービーズは「明るいか暗い」程度に捉えたに
留まるが、繋ぎ合わせてみると月縁を表していることがわかった。
http://www.eclipse2012.jp/team-b/
図面は上記からみつけたもので京都市における見え方が示されている。
また、「月縁は実際よりもかなり誇張」と記されている。

第二接触時
edge_of_moon_2.JPG

第三接触時
edge_of_moon_3.JPG

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